Next Big Pivot は、日本で”Basketball for Good”ムーブメントを推進している非営利徹底型の一般社団法人です。昨年の「世界バスケットボールデー」設立1を受け、バスケットボールの世界的影響力とその社会的価値を訴求するため、また多くの方々にバスケットボールを社会変革のツールとしてご活用頂くため、今年からWorld Basketball Day 啓発プロジェクトを始動しました2。
去る11月22日、「World Basketball Day 30 Days-to-Go」ウェビナーを主催いたしましたので、その内容について、簡単にご報告させて頂きます。
今回のウェビナーは、その “ティップ・オフとして実施され、設立2回目を迎える12月21日「World Basketball Day」の30日前に設定、世界トップレベルで活躍される豪華ゲストをお迎えし、欧米や中近東を含む、100名以上の方々にご登録いただきました。
<実施概要>
日程:2024年11月22日(金)
時間:20時~21時45分(日本時間)
言語:日本語・英語
主催:一般社団法人 Next Big Pivot
今回は、World Basketball Dayの提唱者であるニューヨーク大学のデイビッド・ホランダー教授やFIBA財団のシニアマネージャー、海外の著名NGO 共同エグゼクティブディレクターやユースリーダーにゲスト・スピーカーとしてご登壇頂いた他、大使館バスケ交流会の企画を協働している都内の高校生にも活動進捗について発表していただきました。
彼らはそれぞれの視点から、バスケットボールが持つ「力」について語り、その可能性について、現場でのご経験を踏まえ情熱的に語ってくださいました。
World Basketball Day 提唱者からのビデオメッセージ
冒頭に、World Basketball Day 提唱者ホランダー教授から映像メッセージを頂き、World Basketball Day設立の背景や舞台裏で起こっていたこと、また彼の著書『How Basketball Can Save The World』の概要についてをお話を頂きました。最後に、日本のバスケットボールファンの皆さまへのメッセージも頂き、「日本は21世紀のバスケ界のリーダーだ」という激励のお言葉もありました。
続いて、ホランダー教授とともにFIBA財団アドバイザーを務め、直前に彼を取材インタビューした、Next Big Pivot 代表理事の梶川より、バスケットボールが世界初の国連記念日が設定されたスポーツとなる画期的なできごとの補足説明をさせて頂きました。日本ではまだあまり知られていない「世界バスケットボールデー」の意義や理念、昨年の史上初の World Basketball Day に国連ニューヨーク本部で実施された、「バスケットボールと平和」ラウンドテーブル等ついてご紹介し、重要なポイントをわかりやすくお伝えしました。
基調講演:”Basketball for Good” 世界の最新動向(FIBA財団)
基調講演では、FIBA財団からセレン(TJ)ブロック氏にご登壇頂き、FIBA財団が行っている「バスケットボールを活用した社会変革」について、FIBA財団の施策とともに各活動のマインドセットから成果まで、詳細に語ってくださいました。
FIBA財団は、FIBA(国際バスケットボール連盟)のレガシー・社会貢献を担当する組織で、2016年に設立されたとのこと。ミニバスケットボールの推進、ユースリーダーシップ、地域社会の支援という3つのカテゴリーで事業を実施されているそうで、昨年には初となるインパクトレポートも出されたそうです。“3.3 Billion” のファンがいるバスケットボールを、社会問題の解決ツールとして活用する世界最前線の事例の数々は、大変勉強になりました。
今年は”Emotions(感情)”をテーマとし、12月21日の「世界バスケットボールデー」に応募締切となる「FIBAフォトコンテスト」や、バスケットボールの力で社会貢献活動を実践するNPO団体に助成する「Propose a Project」の紹介もしていただきました。是非日本からも応募してみてください!
高校生ショートプレゼン:「世界をつなぐバスケの力」
基調講演の後、都内の高校生2名に、Next Big Pivot と協働企画している「大使館バスケ交流会」の進捗と学びについて発表していただきました。「大使館バスケ交流会」は弊団体の World Basketball Dayプロジェクトの主要イベントのひとつですが、このプロジェクトによって「バスケの力」を再度実感する経験になったと、情熱的にプレゼンをして頂ました。
プレゼン後のFIBA財団ブロック氏との質問セッションでは、「バスケの力」でできることについて、どうしてFIBAで働くことを選んだのか、また好きなNBA選手などについて、高校生らしい純粋なご質問を頂き、大変有意義な質疑応答ディスカッションとなりました。
NGOセッション:PeacePlayers International
最後のセッションは、世界でも受賞歴のある著名NGO、PeacePlayers Internationalから、米国支部の共同エグゼクティブディレクターを務めるサリー・ナマニ氏と南アフリカ支部の卒業生シズウェ・ブローズ氏にご登壇いただきました。
PeacePlayers Internationalは、2001 年にアイルランドから始まった活動で、紛争地の若者を対象に、バスケットボールクリニックを通してリーダーシップを学ぶ機会を提供、草の根レベルでの対立の融和を目指している団体です。これまで、世界15カ国75000人の若者を支援、米国支部は、ナイキの支援を受けて発展してきたそう。
「平和条約が締結された瞬間に、人々の生活が平和になるわけではない」
という言葉が印象的でしたが、バスケの力を使った「紛争解決」、そして「格差問題」への取り組みについてのお話は、バスケットボールの社会価値とその可能性を再度感じることができる内容でした。
また、卒業生のシズウェ氏からはPeacePlayersのプログラムによって、どのように彼の人生を変わったのか、彼の体験を自らの言葉で語ってくれました3。
最後に
ご登壇、ご参加頂きました皆さま、お忙しいところご協力頂きありがとうございました。
本ウェビナーは、国内はもちろん、世界各地から、応援やポジティブなコメントを多数頂き、今年の「世界バスケットボールデー」まで、アーカイブを配信いたします。是非ご視聴いただけますと幸いです。
▽ご視聴登録はこちらから(登録期限:2024年12月21日)
https://sportsresponsibility.thinkific.com/collections/worldbasketballday
World Basketball Day 啓発プロジェクトは、まだ始まったばかりです。まずは12月21日のWorld Basketball Dayに向け、運営チーム一同全力で取り組みたいと思っています。引き続きのご支援ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
- 「世界を救うバスケの力」
https://globasketunited.nextbigpivot.org/worldbasketballday_jp/ ↩︎ - [Announcement] 国連の記念日World Basketball Day 啓発「バスケの力で世界を変える」プロジェクト、日本で始動 ~11月22日夜啓発オンラインセミナーでティップオフ~ https://globasketunited.nextbigpivot.org/announcement-worldbasketballdayproject2024_jp/ ↩︎
- 当日は南アフリカのWIFI接続が安定せず、聞き取りにくい状況でご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。映像視聴にて、ご本人からのコメントを入れておりますので、是非ご視聴ください。 ↩︎